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自宅でエステサロンを開業するための注意点とは?必要な資格とメリットを解説!

近年、自宅の部屋の一部を利用してサロンを開業する方が増えてきています。
新しく物件を借りずに自宅ですぐ始められるので
「自宅サロンを始めてみたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は
自宅でエステサロンを開業する際の

  • メリットやデメリット
  • 必要な資格
  • 知っておくべき注意点

そして、皆さんが密かに気になっているであろう

「自宅エステサロンで成功するための2つのポイント」

についてもサロンプロデュースの経験を持つ筆者がお伝えしていきます。
せっかく自宅でエステサロンを始めるからには、しっかりと事前準備をして開業に臨みたいですよね!

約6分程で読める内容になっています。
少しでも早い自己実現のためにもぜひご活用ください♪

目次

自宅でエステサロンを開業するメリット・デメリット

自宅でエステサロンを開業するとどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
実際にご自身の生活と重ね合わせてイメージしてみてくださいね。

自宅でエステサロンを開業するメリット

  • サロンの内装を自分で決めることができる
  • お客様との時間をゆっくりと過ごすことができる
  • 新しいメニューや理想のコースを作ることができる
  • 取り入れたいサービスを自由に取り入れることができる
  • 働く時間を自分で決めることができる
  • 移動がないのでいつでも仕事ができる
  • 働く環境を変えることで自分が成長できる
  • 初期費用を抑えることができる

自宅でエステサロンを開業する場合は、自分で様々な事柄を決めることができるようになります。内装やメニュー、使う商材や備品も理想のものを選ぶことができるようになり、働く時間や予約枠も自分で決めることができるため、家事や育児との両立もしやすくなります。

さらに、開業の際に一番費用がかかると言われている物件費用もかからないため、内装費や別のことに資金が回せるのも嬉しいポイントですね!

自宅でエステサロンを開業するデメリット

  • 同居人の協力が必要
  • 仕事とプライベートの境界線がなくなる
  • 自宅にお客様が来るので匂いや清潔感を常に意識する必要がある
  • セキュリティ対策も必要

自宅で仕事をするため、パートナーや家族の協力が必要不可欠です。
また、いつでも仕事ができる環境にあるため、制限なく仕事に取り組んでしまうことも。
没頭してしまうタイプの方は気をつけてくださいね。
環境面では自宅の清潔感を常にキープしなければならないことや、住所をどこまで開示するかなどセキュリティ対策も必要になってきます。

自宅でエステサロンを開業する上で必要な資格とは

メリットとデメリットはイメージできたでしょうか。

次は、エステサロンを自宅で開業する際に必要な資格についてご紹介します。

単刀直入にお伝えすると、エステサロンを開業するにあたり
資格は必要ありません

エステの中でも

  • オールハンド
  • エステマシンを使う
  • ハンドとマシンを併用

に分かれます。

皆さんそれぞれ資格は不要でも、機械を使うための勉強会や手技の練習会など、技術に惜しみなく時間を割いて技術力の向上に努めていらっしゃいます。

自宅でエステサロンを開業する上であると自信になる資格

お客様にサービスを提供すること自体に資格は必要ありませんが、エステティシャンとして自信を持ってお客様を施術するために民間資格を取る方は多いです。

また、お客様にも安心感を与えられる要素の一つとなります。

そこで、日本の美容業界でも一般的に認知されている資格を3つご紹介いたします。
ぜひ参考にして下さい。

AJESTHE認定エステティシャン

一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)の認定資格です。

日本全国に認定校があり、通学か通信で300時間以上の勉強を経て試験を受けることができます。試験に合格し、協会に入会することで認定エステティシャンの資格が得られます。

引用:AJESTHE認定エステティシャン – 資格・検定

AEA認定エステティシャン

一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)の認定資格です。

こちらも全国の認定校で通学か通信で300時間以上の勉強を経て試験を受験します。

筆記試験・実技試験どちらも行われます。

引用:AEA公式サイト|資格取得について

CIDESCO(シデスコ)国際ライセンス

CIDESCOとは世界水準の理論と議論を兼ね備えたエステティシャンを育成する国際的な教育機関です。

国内に20校ある認定校でCIDESCOコースを1,200時間修了し、CIDESCOスクール国際試験を受験し合格した後に2年以内に600時間の実務経験を積む。もしくは、3年以上の実務経験を積んだエステティシャンがポストグラジュエイトCIDESCO国際試験を受験し合格するとライセンスが取得できます。

日本の資格に比べると時間もかかりますが、エステティシャンなら誰でも知っている国際ライセンスなので長期的にエステティシャンとして活躍したい場合は検討してみて下さいね。

引用:CIDESCO公式サイト/ CIDESCOディプロマとは

自宅でエステサロンを開業する際の注意点

次に実際に自宅でエステサロンを開業する際にどんなことに注意すればいいかをお伝えしていきます。
ご自身のことに置き換えて想像しやすいように、サロン内でのこと、周りの環境のこと、に分けて紹介します。

自宅でエステサロンを開業する際の注意点(サロン内編)

自宅でエステサロンを開業したいと思った時に何からはじめるか最低限確認しておくべきことがあります。
自宅開業のため、思い立ったら行動に移してしまう方はすぐ準備に取り掛かってしまいそうですが、一度冷静になり本章をご確認ください。
準備が終わってから、営業できない!なんて状態にならないように先に今からお伝えする項目を確認しましょう。

自宅でエステサロンを開業しても問題ないか借主や不動産屋へ確認する

住んでいる場所を賃貸で借りている場合は、賃貸借契約を結んでいるため内容の確認が必要です。

自宅の管理会社や借主、不動産会社へ自宅サロンを開業してもいい物件なのかを確認しましょう。契約書等で開業できるとわかった場合でも、必ず管理会社に連絡し、開業する旨を伝えましょう。
持ち家の場合でも、マンションなど環境や契約の中で開業できないケースもあります。

自宅でエステサロンを開業する際に家族の協力が必要

お客様をお部屋にご案内する際に扉の音、足音、会話、テレビの音量やご飯の匂い、清潔感を保つなど細かいことかもしれませんが色々と協力してもらうことがあります。

エステサロンに来るお客様は非日常的な空間を望んでいる方も多いため、清潔感やリラックスできる環境は、来店された際にお客様の満足度に関係してきます。

どんなにお客様や開業する本人が良くても、ご家族や同居人にストレスがかかり過ぎる状況は長くサロンを続けようとした場合に協力してもらえなくなります。

初めの数ヶ月は、お客様とご家族の両方に負担がかからないよう、少しずつサロンの稼働率を上げていくのもいいかもしれません。

自宅エステサロンを開業する中で自社ブランドの化粧品を販売したい場合

自宅サロンを開業したらオリジナルの化粧品を販売したい!オリジナルの商品を作りたい!と思う方もいらっしゃるかもしれません。

国内・海外で製造された化粧品をメーカーや輸入元、卸から仕入れる場合許可は不要ですが、実際に自分で製造するとなると自治体の許可が必要になります。

製造だけでなく販売の許可も必要な場合もあり、市町村によって異なりますので各自治体に確認するようにしましょう。

引用:(東京都の場合) 東京都健康安全研究センター/化粧品製造業のページ

自宅でエステサロンを開業する際の注意点(周りの環境編)

サロンの外に出た周りの環境について注意することを上げていきます。
営業活動をする上で周辺の環境を整えていくことも大切なことの一つです。

自宅でエステサロンを開業する際にご近所さんにも理解いただく

自分にとっては大切なお客様でも、ご近所さんからは「知らない人」です。
不特定多数の人が家の近くを行き来することを不安に感じる方もいるかもしれません。

可能であれば事前にご近所さんに、サロンを営業することを伝え、「もし何か困り事などあればすぐに教えて下さい。」と相手からも言いやすい状況にしておくといいでしょう。

また、お客様がサロンに自転車や車で来店される場合にも、駐輪場や駐車場に迷わないようご案内するなど事前にできることは対策しておきましょう。

自宅エステサロンで家の場所をどこまで公開するか決める

特定商取引法では基本的に事業者の住所は表示しなければなりません。

しかしながら、一般的な自宅サロンのような、オンラインや電話で予約を受ける通信販売の場合は住所を省略することも可能とされています。

自宅サロンの仲間は、住所の町名まで公開し「ご予約を受けてからSMSにて住所詳細をお送りします」という形でご予約を受けてからお客様に住所の詳細を伝えています。

時間の経過とともに法律や情報も変化しますので、ご自身が開業の際は引用の特定商取引法ガイドを参考に再度ご確認ください。

引用:通信販売|特定商取引法ガイド

自宅でエステサロン開業で成功するための2つのポイント

ここまではサロンを開業する際に注意するべきことをお伝えしてきました。
次に、皆さんが非常に気になっているであろう、成功の秘訣をお伝えしていきます。

ご自身の理想の状態を想像しながらぜひ読み進めてみて下さい。

①自宅エステサロンの開業前の準備ができているか

まず、開業前の準備が非常に重要になってきます。

理由は、営業活動をしてもすぐにお客様が来店するとは限らないからです。

開業する前にできることをやっておくことで気持ちも焦らずに業務に取り組めます。

自宅エステサロンの既存客がいるか

今までもエステティシャンとして活動されていた場合、既存のお客様がいらっしゃると思います。そのお客様が新しいサロンにどれくらい来てもらえるのか見込み数を予想しましょう。以前勤めていた場所とは離れた場所に新しいサロンがあればご来店されるお客様の数も減る可能性もありますし、メニュー金額を上げる場合はその分離脱する方もいらっしゃるかもしれません。そのような状況も踏まえた上で予想を立てるといいでしょう。

また、開業準備中もお客様が自分のことを忘れてしまわないように、ご要望に合わせてレンタルサロンで一時的に施術を行ったり、SNSなどで開業の進捗状況をUPしたり、交流しておくことで開業後もスムーズに足を運んでくださるようになります。

自宅エステサロンの設備や店舗改装の初期費用にどれくらい必要か

自宅でエステサロンを開業する場合、設備や部屋の改装費が発生します。
必要な間取りを確認し、改装が必要なのか、必要であればいくら位かかるのかを概算でも見積もっておきましょう。

また、エステ用機器を導入したいと考えている方は機器の金額にも幅があるのでどれくらいの予算で購入するのかを考えておく必要があります。

エステ用機器にかかる費用は?

エステ用機器にも様々な種類があります。

  • 痩身機
  • 美容機器
  • 脱毛器

そして更にそれぞれの機械でもアプローチが違うものが多数あります。

  • キャビテーション
  • ハイフ
  • ラジオ波
  • 高周波
  • 筋膜リリース

どの機器を使ってサービスを提供したいのか、いくつかに絞っていきましょう。

機器が中古や型落ちしたものを選ぶ場合は、メーカーのサポートがあるのか、修理が可能なのかも合わせて確認しておきましょう。

サロンの内装や備品にかかる費用は?

サロンの内装にはコンセプトが必要です。

コンセプトによって置く備品やインテリアも変わってきます。

自分がどんなサロンにしたいのか、そのサロンを実現するのにどれくらいの費用がかかるのか概算で計算してみましょう。

内装や費用についてはこちらの記事をご覧ください。

自宅エステサロン開業に毎月どれくらいの運転資金が必要か

運転資金とは事業を行うための資金です。

開業して、はじめからお客様の予約がしっかりと取れる場合には安心ですが、全ての皆さんがそう上手くいくわけではありません。

売り上げが安定せず収入が少ないのに、エステ機器の支払いや経費、自分の生活費など支出は継続します。そのために約3〜6ヶ月分の運転資金を準備しておくと安心でしょう。

自宅エステサロンの初期費用と運転資金を集められるか

今までで大体どれくらいの初期費用と運転資金が必要かがわかってきたのではないでしょうか。

自己資金だけで賄える方はいいのですが、足りない方の場合には、融資・補助金や助成金制度を活用する方法もあります。申請〜お金が振り込まれるまで約1ヶ月〜3ヶ月程かかる場合もあるので必要であれば早めに申請しましょう。

融資や補助金、助成金制度についてはこちらをご覧ください。

②自宅のエステサロンで経営するために資金繰りができるか

今までは開業前にやるべきこととして初期費用や運転資金の準備についてお伝えしてきました。

お金の話ばかりになってしまいましたが、早い段階で資金準備ができるとサロン開業までの道のりが着実に近づいてきます!

最後は資金繰りのお話です。

運転資金が十分に集められた場合はいいのですが、初期費用が設備や備品にかかっている分毎月の支払いがあります。

それを整理しておくことでスムーズな資金繰りができ、サロン業務にも集中できます。

一月の中でどのタイミングでお金が入ってきて、どのタイミングでお金が出ていくのかを事前に整理しておきましょう。

一月の中で入金タイミングを確認する

一月の中でどのタイミングで入金があるかを確認していきましょう。

お客様の支払い方法にもよりますが

  • 現金
  • カード
  • 電子マネー
  • QRコード

現金はその場で頂けるので即日ですが最近は現金を持ち歩かない人も多く、エアペイやスクエアなどのモバイル決済が主流になってきました。

決済会社によって入金サイクルが違うためそれぞれ確認しましょう。

一月の中での支払いタイミングを確認する

次は出金タイミングです。固定的に発生するものと、変動して発生するものがあるのでそれを踏まえて確認していきます。

  • エステ機器
  • 備品類
  • 内装費
  • 商材代
  • 広告費
  • 給料

などが大きな支出ではないでしょうか。

その他、変動的な仕入れなどがあれば支払いはいつなのかを確認しておきましょう。

入金と支払いの流れをもとに売上計画を立てる

一月の入金と支払いのタイミングがわかったら次はそれを照らし合わせていきます。

どのタイミングで入金があり、支出し、入金が必要か、などが明確に見えてくるでしょう。

その前までにいくら売上が必要なのか、今月はそれを踏まえた上でいくらの売上計画にするのかを決めていきましょう。

最初はマイナスになるかもしれませんが、運転資金でカバーし、徐々に売上を上げるようになったらこのサイクルにも左右されず売上計画を立てられるようになります。

まとめ

最後に、成功するための2つのポイントを紹介しました。

地味な作業のように感じる方もいるかもしれませんが、サロンを開業するにあたって資金を調達し、状況を整理することは足元の基盤を作ることになり、経営という点においても非常に重要となってきます。

ご自身にとっての「成功」が何なのか。
月商50万円なのか、100万円なのか、ゆとりある生活をすることなのか、

も明確にしておくことでより理想の自宅サロンへと近づいていくでしょう。

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この記事を書いた人

古澤真希(makino) フリーランス・セラピスト
日本マッサージ選手権[オイル部門 4位](2023年)
2023年まで渋谷にてオイルマッサージ専門店のサロンプロデューサーを務め現在は独立。2度の店長経験と、店舗立ち上げの経験をもとに、セラピストをはじめとする個人サロンの集客問題解消をミッションとして掲げている。2019年にはアメリカまで人体解剖実習に参加するなど行動的で探究心が豊か。

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